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歯を削らなくてもよい方法、または入れ歯に代わる新しい治療法として、今、注目されているのが「インプラント」と呼ばれる治療法です。
人工の生体材料を、顎の骨に植立させることによって歯の根の働きを回復するもので、天然歯に最も近い感覚で咀しゃくできる、最新でかつ安全な治療法です。 |
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1952年に、スウェーデンのBranemark(ブローネマルク)教授は、チタンと骨が結合する
ことを偶然発見し、基礎実験と動物実験を通して一定条件下でチタンを骨に挿入したとき、強固な結合が得られたことを知りました。1965年に純チタン製のインプラントが臨床応用されシステム化されました。
“骨の”を意味するosseoという語と“結合”を意味するintegrationという語を合わせて“骨結合”=オッセオインテグレーションといいます。
結合組織を介在することなくチタンと骨が直接結合する方式をオッセオインテグレーションといいます(最近では電子顕微鏡レベルの研究が進むにつれて、“結合”より“接触”と考えられています)。 |
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歯の周囲にある粘膜は歯肉とよばれていますが、歯が抜けた後は瘢痕組織になります。インプラントは瘢痕組織に植立するため、歯肉とは少し違う特徴があります。
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天然歯 歯肉
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インプラント 周囲粘膜
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| 上皮 |
エナメル上皮(歯の組織)由来
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口腔粘膜上皮由来
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| コラーゲン繊維 |
60%
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85%
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| コラーゲン繊維の走行 |
セメント質から歯と直行
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歯槽骨膜から
インプラントと平行
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結合組織への
血管の走行 |
歯根膜、歯槽骨、歯槽粘膜
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歯槽骨、歯槽粘膜
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| 防御機能 |
細胞間隙は広く結合組織からの浸出液を通過させて行っている
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血液の成分が働いている
(免疫グロブリンや酵素、好中球)
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| 繊維芽細胞 |
5〜15%
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1〜3%
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天然歯と歯肉は接合上皮(1mmの上皮付着)と歯肉繊維(1〜1.5mmの繊維性付着)により結合しています。
インプラントと周囲粘膜は接合上皮(1〜2mm)と骨面まで約1mm幅の結合組織(インプラントとは平行に走行しているだけで結合していない)により接しています。また、インプラント周囲粘膜は天然歯の歯肉より繊維芽細胞が少ないため感染に対する修復能力が小さいことを意味しています。 |
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@自分の歯と近い感覚で噛むことができ、咀嚼能力が向上する。
A取り外しの入れ歯と比較すると、違和感がはるかに少ない。
B単独で植立する為、健全な歯を削ることなく治療ができる。
C自然な外観を回復できる。
D歯を失った部分の顎の骨が無くなるのを防ぐ(顎の萎縮を防ぐ)。
E十分なセルフケアを行えば長期間機能を維持できる。 |
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@治療期間が永くかかる。
A保険がきかない。
B顎の骨があまりないときは治療が難治症例になる。
C治療が成功しても、その後のケアをきちんとやっていないと炎症を起こす。
D自然な外観を回復するには高度な技術を必要とする。
E手術を必要とする為全身疾患がある人は、処置できない場合がある。 |
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天然歯 歯肉
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@
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スクリュータイプ |
ネジのような形状のもの
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A
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シリンダータイプ |
先の丸い棒状のもの
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B
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ブレードタイプ |
最近ではほとんど使用されない
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1.
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純チタン |
・・・・
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骨と結合性が高く生体親和性にすぐれているためインプラント素材の主流。 |
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2.
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チタン合金 |
・・・・
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引張強さは非常に強い。 |
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3.
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ニッケルチタン合金 |
・・・・
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形状記憶、超弾性、振動吸収性がある。 |
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4.
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酸化アルミニウム |
・・・・ |
人工サファイアもその一種で、歯肉のなじみが良い。 |
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顎の状態や骨の量、質によってインプラントの種類や形状を選択していきます。
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1.
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無処理 |
・・・
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機械研磨、滑面 |
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2.
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TPS |
・・・
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チタンプラズマ溶射(チタン粉をプラズマ溶射によりコーティングしてつくられる)することでインプラント表面をラフにして、骨結合を得やすくする。 |
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3.
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SLA |
・・・
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チタン表面をブラスティング処理しさらに酸処理をしてインプラント表面に微小な小窩を形成させ、骨結合を有利にする。
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4.
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HAPコーティング |
・・・ |
ハイドロキシアパタイトを被覆したもので骨と化学的に結合させる。 |
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SLA処理すると表面積が増え、骨との接触が増えて、より安定したオッセオインテグレーションが期待できます。 |
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インプラント本体は外科手術により顎の骨に埋め込みます。
埋め込まれたインプラントは平均3〜4ヶ月の治療期間を経て骨にしっかりと結合します。
この期間、1回法のインプラントの場合はインプラントの頭を歯ぐきの外に出した状態ですので、インプラントの頭を出すための2回目の手術をする必要がありません。
骨の条件が悪い場合は2回法のインプラントを使用します。この場合は1回目の手術でインプラントは歯肉の下に位置させますので骨が結合する3〜4ヵ月後に2回目の簡単な手術をしてインプラントの頭出しを行います。 |
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